正派邦楽会・歴史・組織概要
正派邦楽会
公益財団法人正派邦楽会は生田流箏曲の流派のひとつで、箏曲家で組織する会としては最も大きな団体です。1956(昭和31)年に文部省より財団法人の認可、2012(平成24)年に文部科学省より公益財団法人の認可をうけており、近代社会に対応して活動する邦楽グループのさきがけとなってきました。
現在、全国の11支部(アメリカ支部を含む)には1万8千人あまりの会員(現在未活動会員も含む)が所属しています。それぞれが、日々芸の研鑚にはげみ、演奏、教授活動などを通じて、邦楽の普及・振興に努めています。
1913(大正2)年、初代家元・中島雅楽之都が長野市において一派をおこしたのが、正派のおこりです。箏曲界では画期的であった公刊楽譜の出版や、理論も重視した試験による職格認定制度は年々充実され、多くの優秀な演奏家、教授者を世に送り出しています。
2013(平成25)年に創立100周年を迎えた正派邦楽会は、同年6月2日に「正派創始百周年記念演奏会」を開催し、出演者総勢1000人超の一大イベントを実現することが出来ました。
歴史
1913(大正 2)年:3月21日初代家元、善光寺大本願・大宮智栄上人の裁可を得て「正派生田流」創立
1918(大正 7)年:7月正派箏曲楽譜を公刊(のちに廃刊となる)
1920(大正 9)年:本部を東京に移す
1923(大正12)年:第1回評議員会を開催(上田市)
1924(大正13)年:9月第1回准師範試験を施行(上田市)
1925(大正14)年:『模範箏曲楽譜』を、大阪前川合名会社(現 株式会社前川出版社)より発行、現在に至る
1932(昭和 7)年:10月「正派創始20周年記念演奏会」にて《正派頌歌》(西條八十作詞・中島雅楽之都作曲)を発表
1956(昭和31)年:9月8日文部省認可「財団法人正派邦楽会」設立
1965(昭和40)年:11月11日初代家元が中心となり、山口市八坂神社境内に「箏曲組歌発祥之地」碑建立、除幕式
1969(昭和44)年:10月25日ロサンゼルスにて米国における第1回准師範試験施行
1974(昭和49)年:3月21日正派邦楽会館落成
1978(昭和53)年:11月6日 長野市善光寺大本願の境内に「正派発祥の地」記念碑建立、除幕式
1979(昭和54)年:8月17日 初代家元逝去。中島靖子二代目家元継承
1996(平成 8)年:7月30日サンパウロにおいてブラジルにおける第1回准師範試験、准師補考査施行
2012(平成24)年:4月1日公益財団法人に移行認定、設立
2013(平成25)年:創立100周年をむかえる
6月2日「正派創始百周年記念演奏会」開催(東京文化会館大ホール)
2019(令和 1)年:中島一子、三代目家元継承。中島靖子は宗家に就く
2021(令和 3)年:10月10日 二代目家元中島靖子永眠
2022(令和 4)年:1月 正派邦楽会館を新宿区から小金井市に移す
2023(令和 5)年:創立110周年をむかえる
10月26日「正派創始百十周年記念演奏会」開催(NHKホール)
組織概要
役 員
理事長 奥 田 一 子
副理事長
常務理事 唯 是 知 子
常務理事 奥 田 智 之
理事 十 川 信 子
河 崎 雅 子
伊 藤 孝 子
田 村 恭 子
小場瀬 純 子
小 石 三和子
浅 沼 智 子
監事 黒河内 通 代
霜 鳥 京 子
山 本 修 也
評議員 谷垣内 和 子
諸 井 真貴子
宮 崎 加奈古
髙 橋 豊 子
渡 辺 邦 子
村 松 京 子
宇 野 文 恵
市 橋 雄 二
飯 島 一 彦